フレンチ・ブルドッグ
こうもりのような大きな立ち耳と、ぺちゃんこの鼻がチャームポイントのフレンチ・ブルドッグ。表情豊かで、見ているだけで笑顔になりますよね。
大きさの目安:中型犬体重の目安:8〜14kg くらい
体の特徴
名前はフレンチですが、もとはイギリスのノッティンガムで、レース職人たちがブルドッグを小さく育てたのが始まりだそうです。
JKCの2025年の登録頭数では7位でした。
体重は、オスで9〜14kg、メスで8〜13kgが標準とされています。
社交的で活発、遊ぶのが大好きな子が多いと言われます。
日本での平均寿命は11.1歳で、犬全体(14.1歳)より短めです。
「保険の請求が多い」と書いた病気は、日本のペット保険のデータで、ほかの犬種より受診が多めの病気です。かかる子が多い目安で、遺伝で決まるという意味ではありません。
かかりやすいと言われる病気
鼻の穴が小さい、のどの奥の上あご(軟口蓋)が長いなど、マズルの短い犬種に多い呼吸の病気です。フレンチ・ブルドッグで保険の請求がいちばん多めだったのも、軟口蓋が長すぎる病気でした。イギリスの調べでも、ほかの犬よりずっと多いと言われています。
見つけ方:いびきのような音の呼吸、すぐに疲れる、口を開けて苦しそうに息をするといった様子がサインのことがあります。歯ぐきが青っぽい、倒れたときは、すぐに動物病院へ。保険の請求が多めで、3歳ごろに多いそうです。イギリスの調べでも、熱中症になりやすい犬種のひとつでした。
見つけ方:ハアハアが止まらない、ぐったりしているときは、すぐに動物病院へ。中耳炎や、耳の皮膚の内側に血がたまる耳血腫での請求がとても多めです。イギリスの調べでも、耳だれがほかの犬より多いそうです。
見つけ方:耳をかゆがる、においがする、頭をよく振るときは、早めに相談しましょう。細菌による皮膚炎や、アトピー性皮膚炎での請求が多めです。顔のしわの間の皮膚炎も多いとされています。しわの間は温かく湿りやすく、細菌やカビの仲間がふえやすいそうです。
見つけ方:かゆがる、赤くなる、においがするときは、早めに相談しましょう。体つきの特徴から、背骨のクッション(椎間板)が早く傷みやすいとされています。保険の請求も多めで、3歳ごろに多いそうです。
見つけ方:背中を痛がる、後ろ足がふらつくときは、早めに動物病院へ。ごはんを変えれば遺伝の病気がなくなる、というわけではありません。ごはんはその子の年齢や体型、暮らし方に合わせて選び、病気は健診で早めに見つけてあげるのがいちばんです。
お世話で気をつけたいこと
- 暑さ、運動、ストレスが苦手な犬種です。暑い日は、涼しいエアコンの効いた部屋で過ごさせてあげましょう。
- 熱中症は、暑い車の中より、運動のときに起きることのほうがずっと多いと言われています。暑い日のお散歩は、涼しい時間に短めにしてあげると安心です。
- 体重を理想に保つこと、暑さと湿気を避けること、首輪ではなくハーネスを使うことがすすめられています。標準より重い体重は、熱中症のなりやすさにも関わるそうです。
- 目が大きく出ているので、傷がつきやすいとされています。目をしょぼしょぼさせるときは、早めに受診しましょう。
- しわの間は、やさしくふいて、乾いた状態を保ってあげましょう。
参考にした資料(10件)
- 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)「犬種紹介 フレンチ・ブルドッグ(FCIスタンダード No.101)」(2025) www.jkc.or.jp/breeds/french-bulldog/
- American Kennel Club(AKC、アメリカの犬種登録団体)「French Bulldog - Dog Breed Information」 www.akc.org/dog-breeds/french-bulldog/
- 一般社団法人 ジャパンケネルクラブ(JKC)「犬種別犬籍登録頭数 2025年(1月〜12月)」 www.jkc.or.jp/registr-statistics/2025/
- アニコム ホールディングス(アニコム損保の契約データ)「家庭どうぶつ白書2025 第2部 第4章 どうぶつの寿命(2-4-2 犬種別の平均寿命 2023年度)」(2025) www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202512_2.pdf
- アニコム ホールディングス(アニコム損保の保険請求データ)「家庭どうぶつ白書2025 第2部 第2章 品種別の統計(犬)」(2025) www.anicom-page.com/hakusho/book/pdf/book_202512_2_2_1.pdf
- Cornell Richard P. Riney Canine Health Center(Cornell University)「Brachycephalic Obstructive Airway Syndrome (BOAS)」 www.vet.cornell.edu/departments-centers-and-institutes/riney
- Canine Medicine and Genetics(O'Neill DG ほか/RVC VetCompass)「French Bulldogs differ to other dogs in the UK in propensity for many common disorders: a VetCompass study」(2021) pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC8675495/
- Scientific Reports(Hall EJ ほか/RVC VetCompass)「Incidence and risk factors for heat-related illness (heatstroke) in UK dogs under primary veterinary care in 2016」(2020) pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7303136/
- Animals(Hall EJ ほか/RVC VetCompass)「Dogs Don't Die Just in Hot Cars-Exertional Heat-Related Illness (Heatstroke) Is a Greater Threat to UK Dogs」(2020) pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32751913/
- The Royal Kennel Club(イギリスの犬種登録団体)「French Bulldog | Breeds A to Z」 www.royalkennelclub.com/search/breeds-a-to-z/breeds/utility/
確認日:2026-10-22。獣医師の監修は受けていません。上の資料をもとに、運営者がまとめています。